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社会保険料の節約は必要?

社会保険料の節約は必要?

社会保険料とは、健康保険、厚生年金保険、介護保険、労災保険、雇用保険の5つです。これらを「広義の社会保険」と呼ぶこともあります。

厚生年金保険・健康保険・介護保険の3つを「狭義の社会保険」と呼ぶこともあります。この狭義の社会保険料は、従業員の給与に応じて決まるもので、従業員と企業とが半分ずつ負担します。

また「雇用保険」と「労災保険」を合わせたものは、「労働保険」と呼ばれています。

サラリーマンは一般的に自分の意志で給与金額を決めることができないため、社会保険料も給与に応じた一定額となります。

社会保険料は金額も多いので、何とか節約したいと思う方もいるでしょう。しかし、それは一概に良いこととは言えません。

なぜなら、社会保険には「保険」の性質があるからです。

例えば、大きな病気にかかって入院したとします。その場合には高額な入院費用がかかります。

その際に、医療費の家計負担が重くならないよう、医療機関や薬局の窓口で支払う医療費が1か月(歴月:1日から末日まで)で上限額を超えた場合、その超えた額を支給する高額療養費制度が設けられています。

また、けがや病気で仕事を休んだ時には傷病手当金として標準報酬月額の3分の2が保障されています。出産で休んだ場合には出産手当金などもあります。

そして、リタイアした後の収入の柱となる年金も支払った社会保険料に比例します。

実質的な保険料負担は50%で労使折半となっています。

節約に気を遣うよりも、しっかり納めて社会保険制度の恩恵にあずからない手はないともいえるのです。