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国税総合管理システム(KSKシステム)とは
国税総合管理システム(以下KSKシステム)とは、国税庁の中枢のシステムです。
国税庁のホームページによると、KSKシステムについて「申告・納税の事績や各種の情報を入力することにより、国税債権などを一元的に管理するとともに、これらを分析して税務調査や滞納整理に活用するなど、地域や税目を越えた情報の一元的な管理により、税務行政の根幹となる各種事務処理の高度化・効率化を図るために導入したコンピュータシステムである。」と説明しています。
e-Taxは窓口の役割をしているだけで、申告書のミス等は検知していません。
しかし、このKSKシステムに全てのデータ蓄積されており、データベースが管理されているのです。
KSKシステムには納税者が過去に提出した申告データやその他の様々な情報が管理されています。そのため、税務調査の材料となります。
中には、過去の申告書にミスがあった場合に、税務署から連絡が来なかったというパターンもあるかもしれませんね。
しかし、KSKシステムにはエラー情報が蓄積されており、たまたま税額の影響が少なかったため連絡がなかっただけだと考えられます。
税務調査に入られた場合には、数日間税務署員とのやりとりを行う必要があります。
その場合には時間も労力もかなりかかると言っていいでしょう。
そのような事態にならないためにも、過去のミスを把握しているのであれば、早めに是正措置を検討した方が良いでしょう。
今後はAIを活用した税務調査も検討されており、KSKシステムのデータベースによって、今まで以上に迅速で精密な解析が行われることも予想されます。
今まで大丈夫だからといってミスを修正しないことは、税務調査の有力候補にもなってくると考えられますので、きちんと対応をするようにしましょう。