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売上を計上の流れ
売上計上基準とは、売上高をいつ計上するか、そのタイミングを決める基準のことです。
会計上は売上計上日=お客さんに販売をした日です。
しかし、「販売した日」がお店で代金を受け取って商品を渡した日と同じ場合は問題がありませんが、その日付が異なったり、タイミングが違う場合には注意が必要です。
3つの売上計上の基準
会計上の売上基準は「実現主義」です。
税法上の売上計上基準は、会計とほぼ同じで法人税法でも、販売などによる収益の額は、目的物の引き渡しや役務の提供を行った日の属する事業年度の益金に算入する(法人税法第22条の2第1項)となっています。
つまり、税法上の売上計上基準も「実現主義」となります。
また、売上計上基準、発送基準、引渡基準、検収基準の3つがあり、選択適用となっています。どの基準を選択するかは企業の任意となっているのです。
また、会社が一度採用した基準は、継続適用することが原則です。
商品等の種類や性質、その販売における契約の内容等から考えて合理的な理由がない場合は変更は認められません。
利益操作等の目的で変更は認められませんので注意しましょう。
商品等を販売した場合、通常の取引では
契約 ⇒ 出荷 ⇒ 検収 ⇒ 請求 ⇒ 入金
となります。
・出荷基準……商品を発送した日をもって売上高を計上する
・引渡基準……商品が相手に届いた日をもって売上高を計上する
・検収基準……相手が商品を検収した日をもって売上高を計上する
この売上の計上時期の選択によって、売上の金額が変わります。節税対策の一環にもなります。
まとめ
会社が一度採用した基準は、継続適用することが原則です。
合理的な理由がない場合の変更は認められません。
利益操作等の目的で変更は認められませんので注意が必要しましょう。